「口から始める愛情の伝え方」

おはようございます。
やはり自分の竹やぶから出てはいけませんね。

反省中の桜井です。
今回は歯科ネタです。
先日、歯科医師会の依頼で地域のお母さん、お父さんに向けてのミニ講習会をして来ました。
その時に結構評判が良かったのが口から始める愛情の作り方です。
何かと言えば「子供の口腔の育て方」です。
現代の1〜3歳は虫歯がほとんどない代わりに歯並びが乳歯が完全に生えていないにもかかわらず悪いのです。
データをとったわけではありませんが1歳半、3歳検診を10年近くしてきて自分が受けた感じでは80〜90%です。
歯並びがを悪くなった原因は二つ考えられます。
1、お母さんのオッパイが柔らかくなり頑張らなくても吸い出せる

2、離乳食の与え方を間違った。

です。
もう一つ例外ですが早産であればそれも考えられます。
赤ちゃんはお腹の中で羊水を吸ったり吐いたりして飲み込む練習を始めています。
ですからあまり早産で生まれるとトレーニング不足になり上手く舌を動かせなくなり顎が狭くなります。
これらの原因の中で対処できるのは2の離乳食の与え方になります。
離乳食を始める時期はイロイロですが生後半年くらいでスプーンを押し出す反射がなくなったら始めましょう。
そして離乳食の与え方ですが離乳食を掬ったスプーンの先を唇につけて子供が食べるのを待って下さい。
多くのお母さんは食べたなと思ったら次から次へと自分のタイミングで離乳食を入れてしまいます。
これはお子さんのタイミングではないので飲み込むことを優先し口の筋力を鍛えるチャンスを奪っていることになってしまうのです。
その結果、口唇閉鎖が出来ず口呼吸になり歯並びはもちろん呼吸器系の弱い身体になりやすくなります。
もう一つ大切なことがあります。
子供の顔や唇を触ってあげて下さい。
触られるのを嫌がるようなら愛情が不足しています。
赤ちゃんは唇や舌で物の形や奥行きを認知すると言われており大脳皮質への入力も唇、舌、指先に大部分を割いています。
(これを視覚化したのがペンフィールドのホムンクルスです)
つまりここが過敏ということは入力つまり刺激が足らないということになります。
頬さすったり唇のマッサージしたり口の中を膨らませることをしてあげて下さい。
これを脱感作と言います。
歯並びが悪い子はこの脱感作が少ないので頬は固く顔を触られるのを嫌がったり嘔吐反射が強い傾向があります。
脱感作を意識して行うことが大切です。
口の周りを触れるのが愛情を効果的に伝える方法の一つなのです。

横浜 青葉台 さくら歯科クリニックあおば 院長 櫻井直樹
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