「エビデンス?」

今回は科学的根拠について少し掘り下げたいと思います。

例えば心理学って心を研究する学問だと思っていませんか?
実は心理学は行動を科学的に研究する学問なのです。
前述の心を研究する学問は哲学であり科学として認められていません。
これはこころや霊魂といった目に見えないものは数値化できないので科学になりえないからです。
科学に求められるのは「客観性」と「再現性」です。
例えば心霊写真のように霊が写り込んだ写真は物証になりますから客観性はあるかもしれませんが再現性がないので科学としては認められません。
一方、行動は客観性があり再現性もありますから科学的にデータを取りやすいのです。
こころや思考、認知などは数値化できないだけで確かに存在しますよね。(これを構成概念といいます)
つまり取りこぼしているのは承知の上であり、すべてが科学的に証明できるわけではないのです。
特に医療の世界はこの矛盾が顕著です。
医療の現場では結果よければそれでいいのです。
なぜなら科学的根拠を待っていたら救えるものも救えないし、効果が薄ければ違う方法を試すのは当たり前だからです。
その代わり事例報告と言う特異症例を学会に報告して行きます。
この報告が数をなすと立派なエビデンスになり今迄のスタンダードな治療を塗り替えて医療は進化しています。
3年前がよく行われていた治療法が今や禁忌になっているのはよくあることなのです。
つまり科学の知と臨床の知を両輪で回す事が大切です。

横浜 青葉台 さくら歯科クリニックあおば 院長 櫻井直樹
お悩み・ご相談・ご質問等がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。

さくら歯科クリニック あおば
ホワイトニングサロン チェリッシュ

マニアと呼ばないで HOME に戻る