こんにちは。櫻井です。
シェイピングと言ってもダイエットのことではありません。
動作学習の話です。
動作学習といえばパブロフの犬に代表される条件付けですね。
条件付けには反射を利用した「レスポデント条件付け」と
学習の基本となる「オペラント条件付け」があります。
試行錯誤はオペラント条件付けには必須です。
なぜなら、
人間の学習はご褒美に対して自発的にある行動を行うことだからです。
つまり、その人にとってご褒美や嫌なことを知っていないと学習の条件付けができないのです。
物事を学習させる時、意識すべきは成功体験を積ませることです。
失敗が続くと「やっても失敗する」ということを学習するからです。
優しいところから始めて難度を少しづつ上げましょう。
出来ることを繋げて目標行動に到達させることを連鎖化と言います。
例えば宿題をさせたいとしたら
「宿題をしなさい」というだけムダです。
まずは机に座ってもらうことから始めるのです。
そしてできたら褒める。
次は本を広げたら褒める。
何か書いたら褒める。
宿題をしたら褒める。
それぞれのステップを繋げて目標行動をさせるのです。
目標行動から始めた方が効果的な人もいます。
宿題をやろうという動作をしたら褒める。
本を開くまでして、何か書いて少し宿題する直前までしたら褒める。
座らせることまでして宿題に向かう行動まで行わせ褒める。
座るところから宿題を少してもしたら褒める。
という具合にゴールを体験させることでイメージしやすくするのです。
一見、ワザとらしくバカバカしく見えますが、キチンと手順を守り丁寧に行うとその通りになるのが凄いところです。
ポイントはやって欲しい行動をした時に強調しないと定着しないということです。