「経世済民?」

だんだん冬らしくなって来ましたね。
肌が乾燥して痒くなってきた桜井です。
英語で経済をpolitical Economy それを中国の古典にある「経世済民」と訳し略して経済となったのだそうです。
「経世済民」とは世の中を経(おさ)めて民衆を済(すく)うと言う意味です。
詳しく言うと民衆が経済活動を行う中で、どんな仕組みを作ると世の中全体に貢献できるかを考えることになります。
決して個人が 儲けるためのものではありません。
現代風に分かりやすく言うと近江商人の心得である「売り手よし」「買い手よし」「世間よし」の三方よしと言うことでしょう。
売り手だけがいいなら詐欺ですね
売り手と買い手だけで商売は成り立ちますが、その売買はみんなのためになるか?を考えなければなりません。
例えば最近だとマイクロビーズです。洗顔が効率よく行うための研磨剤として流行しましたが、それが分解されず魚や海鳥などの体内に残存して問題になりました。

もっと身近なのところだと洗剤です。
海や川を汚したのは紛れもなく一般市民の我々です。
洗剤は油汚れを落とすのがとても得意です。
水と油は分離します。必ず油が上で下が水ですよね。この原理を使用して川では濾過されて海がよごれずにすむのです。
油と水が分離している境目を界面と言い、これを混ぜる作用を界面活性と言います。
これには天然と合成があります。
天然のもので代表的なものは卵の黄身です。油を含むマヨネーズが材料に均一に混ざるのはこの黄身による界面活性が行われているからです。
環境で問題になるのは合成界面活性剤です。
お茶碗を洗ったり洗濯に使うあの洗剤です。
昔、洗剤といえば石けんでこれは天然の界面活性剤が使われています。
石けんで油汚れや脂染みは落ちませんよね。
洗剤の便利さは間違いありませから爆発的売れていますし生活の一部として考えられなくなっています。
しかし川などの濾過機能は分離して初めて機能します。有毒物質は油で包み浮かせてとるのです。
それが分離しないと言うことは濾過されないことを意味し洗剤を使うと言う行為は環境を破壊する行為なのだと認識しなければならないのです。
洗い物をする手が荒れるのも合成界面活性剤の高い浸透性にあります。
頑固な油よごれを驚くくらい簡単に落とせるようになったのは浸透力を高めたためです。
それくらい危険なものを使って便利さを手に入れていると知った上で使うべきなのです。
三方よしなら強力に油よごれを落とすけど海や川で分解される製品が出回る仕組みを作ることになります。
因果応報と言いますが良いことは良いこととして、悪いことは悪いこととしてめぐります。
社会的に良くない商売はいつまでも続かないものなのです。

横浜 青葉台 さくら歯科クリニックあおば 院長 櫻井直樹
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