「口で呼吸することの恐ろしさ」

おはようございます。桜井です。

通常、四足歩行の霊長類は気道と食道が別れていて息をしながら飲食が出来ます。

しかし人間は二足歩行を獲得することと引き換えに気道が下に落ちて食道の入り口と同じ高さまで落ち、

呼吸と飲み込みを喉頭蓋で切り替えることが必要になったのです。

これは声を口蓋に当てて複雑な構音を可能にしたり、口での呼吸も可能にした一方で

誤嚥と言って気道に異物が入ってしまう事故がどうしても起こることを示しています。

本来、気道に入るのはキレイな空気だけです。

そこに唾液や食べ物が入ると当然、炎症が起こります。

正常な身体ではむせることで吐き出し肺炎を防ぐことができるのですが、反射が弱い老人や幼児では深刻な問題に陥るのです。

実はそれより問題なのは口呼吸です。

先程、キレイな空気と言いましたが動物が鼻から息を限定する意味がこれです。

鼻腔には鼻毛や鼻水などで雑菌や埃などを除去するフィルターの役目を果たします。

口呼吸には一度に多くの酸素を取り込むことができますが、

分かりやすく言うと雑菌や埃も取り込んでしまうので血が汚れやすくなり病気がちになるのです。

これが運動時ではなく、普段からだったら凄まじい血液汚染を招くことになります。

アレルギーや抵抗力が落ちる原因になると言われていることは本当なのです。

では口呼吸になる人と鼻呼吸を維持する人の違いはどこで生まれるにでしょうか?

それは離乳食の与え方の違いにあります。

昔は栄養が基本的に足らなかったため授乳の時に力一杯吸わなければお乳を飲むことができませんでした。

しかし現代では栄養が足りているため弱い吸う力でも授乳できたり、哺乳瓶で流し込まれたりするため吸う力が弱くなったのです。

そして最後のチャンスである口を閉じる筋トレが離乳食です。

これを子供のタイミングではなく親のタイミングで離乳食を与えたら、口に食べ物を溜めることを学習する機会を奪うことになるからです。

これは口で呼吸することを促し、出っ歯などの歯列不正を引き起こすことになるのです。

しかしこのメカニズムを多くの人は知りません。

これは一般の歯科医師も同じです。

なぜなら学校では予防ではなく治療について学ぶからです。

私も歯科医師になって随分後になって知ったのです。

ですからお母さんやお父さんが知らないのは無理がないことです。

ただ知っておいた方が良いことでもありますね。

横浜 青葉台 さくら歯科クリニックあおば 院長 櫻井直樹
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