「好物は幸せな記憶を繋ぐ」

おはようございます。

食は人を良くすると書きますよね。
ずっとこれは自分のためだと思ってきました。
今は少し違います。
食は想いを繋ぐこともある。
これは家族との関係を良くする意味もあると思うようになりました。
意味が分かりませんよね。
看取り期つまり余命宣告を受けて死を迎えるまでの間のことを言います。
その短い期間に何を伝えるかを問うものが「お食い締め」なのです。
愛知学院の牧野先生が命名されました。
人間の感覚は歳をとると眼や耳をはじめ色々な感覚が落ちていきます。
それは記憶も同じでどんどん最近の記憶から失われていくのです。
そして感覚では唇の感覚だけが残ります。
それは原始的な感覚であり動物の口腔の完全乾燥は死に直結するからです。
我々は生まれて死ぬまで色々な食事とともにその時に誰といてどんな会話をしたかを全て記憶しています。
ただ思い出せないだけと言われています。
それは思い出すには検索をかける必要があるからです。
例えば綺麗な夕日を見た時に前に見た夕日をどこで誰と見てどう感じたかを同時に思い出すことがありませんか。
これはエピソードに夕日、誰と、場所、感情というタグがついていて
夕日を見た時に検索をかけて夕日と言うタグに引っかかったエピソード記憶が思い出されたからです。
つまり思い出しやすいということはエピソードにタグを一杯つけること。
もしくは原始的な感覚のタグをつけると思い出しやすくなるのです。
その原始的な感覚つまり味覚や嗅覚、味覚を同時に刺激した時が1番思い出しやすくなります。
ですから最後に好物を食べさせたいと家族が願うのは
好物によって思い出される楽しい思い出や
幸せだった感覚を呼び起こし
人生を肯定して旅立って欲しいと言う願いがこもっているのです。
ですから元気で記憶のしっかりしているうちに
「人生最後の日には何を食べたいか?」
もしくは
「人生最後の日には何をしたいか?」
を聞いておいて欲しいのです。
人生最後の時は誰にでも訪れます。
どんな最期を遂げるかは最期を遂げる人だけではなく
残された人たちにとっても過去の遺恨や感謝を清算するケジメでもあるのです。

横浜 青葉台 さくら歯科クリニックあおば 院長 櫻井直樹
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