「ボランティアにお金を払ってはいけない」

おはようございます。
今日こそは早く帰って寝ようと思っていたら後輩から治療計画の相談が入りまた遅くなってしまった。
しかも歯科医師会の会合もすっかり忘れていたという失態(ま、いいか)
疲れが取れない櫻井です。
今日から答え合わせ編。
今回は
「お絵かきを好きでやっている子に上手になって欲しくて絵を描くたびにお金を払う」
がなぜやってはいけないのか?です。
一見、道理が通っているように見えますね。
しかしこの子は報酬がないと絵を描かなくなりました。
アンダーマイニング効果と言います。
これは趣味を仕事にしたら楽しくなくなったと言い換えると分かりやすいですかね。
スクールカウンセラーから聞いた話ですがある校内暴力で悩んだ先生の相談でこれを利用して解決したケースがあります。
ある学校で学生がいくら叱っても窓ガラスを割って困っているとのことでした。
そこでカウンセラーがしたアドバイスは「ガラスを割ったら毎回お金をあげると約束して与えて下さい。そして少し経ったらその報酬を半分にして下さい。それでも辞めなければお金が無くなったと言って報酬は与えず割り続けてくれと頼んで下さい」と言ったそうです。
その学生は2度と窓ガラスを割らなくなったそうです。
何故こんなことが起こったのでしょう?
これは条件づけで説明きます。
条件反射というと聞いたことがあるのではないでしょうか?
パブロフの犬の実験で犬にエサを与える時にベルを鳴らすと言う手続きを繰り返すとベルだけで唾液を垂らすと言うアレです。
“絵を描くのが好きと言う刺激”→”絵を描く反応”と言う図式の刺激をお金に変える手続きにより
“お金が貰える→絵を描く”に書き換えが成立します。
お金が貰えないと言う刺激がなくなるのですから絵を描くと言う反応は起こらないと言うことになります。
理論ではわかっていてもなかなかガラスを割ったら報酬をあげると言う発想にはならないものです。
また頭では分かっていても実行するにはかなりの勇気がいります。
一歩踏み込む勇気が人生を変えて行くのですね。

横浜 青葉台 さくら歯科クリニックあおば 院長 櫻井直樹
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