「どうしようもないときは解決しなくていい」

前回、何もしないストレスレス状態が続くと幻聴や幻覚が出てくると説明しました。
もともとそれはストレスで心が壊れる人が多いので、ストレスを完全に無くすとどうなるかを観察したものです。
この結果は適度なストレスが人間には必要であると結論付けることができます。
大きなストレスを抱えた場合、どうすればいいのでしょうか?
1番有効であるとされるのが認知を変えることです。
それを証明したのがラザルスです。
ラザルスは4つのグループにオーストラリア先住民の割礼の儀式の映像を見せます。かなりの衝撃でストレス度は高いと考えられます。
1つのグループには「痛みを伴う」と言うネガティブな情報を与え、もう1つのグループには「これは文化を知るための資料映像である」と説明し、さらにもう1つのグループには「部族にとって誇り高き儀式である」とポジティブな情報を与えます。最後のグループは何の情報も与えず映像を見せます。
結果は痛みを伴うと言うネガティブ情報を与えたグループと情報を与えられなかったグループが高ストレス反応を示し他のグループはストレス度が低かったのです。
これは前置きの仕方で反応が変わることを示しています。
物事のとらえかたでその後の反応が変られるということなのです。
出来事によりストレス度は当然、違います。
私も身内の生死に触れた時にどうしていいか分からず自分を見失いました。
ですから対応を知識として知っておくことはとても大切なことだと身に染みて分かっています。
ラザルスはこれをストレスコーピングと呼びました。内容は以下の3つです。
1、問題焦点型解決法

2、情動焦点型解決法

3、ストレス発散型
1は問題を受け止め解決する方法でストレス源をなくしてしまう。もしくは遠ざけることでストレスを小さくすることです。
2はストレッサーのとらえ方を変えることでストレスを小さくすることです。

 私がいつも言っているフォーカスチェンジのことで視点の切り替えですね。
3は分かりやすいですよね。これはかなり効果があります。人間は動物であり動くことが基本ですから不安や恐怖を感じる時は積極的に身体を動かすのは血の巡りを良くするので心の負担を少なくすることが出来ます。
ただ問題解決には至りません。
私は大きすぎる問題の場合避難すべきだと考えます。
受け止められないことなんてこれからいくらでも起きます。
ただ逃げ続けるわけにもいかないので落ち着いたら解決のヒントを探しましょう。
ネットで調べてもいいし友人知人に相談するのもいいでしょう。
本を探すのも人に会うのもいいですね。
人生がどうしようもないときほどあきらめるのではなく、求め続けて欲しいのです。
苦しいかも知れない。
キツいかも知れない。
一生解決策なんて見つからないかも知れない。
それでもいつか向き合わなければなりません。
解決なんてしなくていい。
向き合って自分なりの前向きな解釈が出来ればそれでいいのです
人間なんてそれだけで生きていけるのです。

横浜 青葉台 さくら歯科クリニックあおば 院長 櫻井直樹
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